お知らせ
キシリトールとフッ素の効果
むし歯予防や歯磨き粉によく聞く『キシリトール』や『フッ素』ですが、キシリトール入りのガムやタブレットなども売られています。歯磨き粉にもキシリトール配合、フッ素配合と表示されているものもあります。
キシリトールとフッ素は『歯の健康を守る』という意味では同じです。キシリトールは、樹脂からとれる糖分のことで、フッ素は、自然界にある元素です。
キシリトールについて
キシリトールは白樺や樫(かし)の樹木からとれるキシラン・ヘミセルロースという糖分から作られています。キシリトールはむし歯予防効果が実証されている天然の甘味料で、主に北米で20年ほど前からむし歯予防に使われています。
・歯垢(プラーク)を減らす効果・むし歯の原因であるミュータンス菌の働きを弱める・むし歯になりかかった歯のエナメル質の再生・歯の再石灰化の促進
歯垢(プラーク)の中にカルシウムを取り入れる働きもあるので、歯の再石灰化も促進されると考えられています。
キシリトールの中にキシラン・ヘミセルロースという糖分が入っていますが、他の糖と違い、むし歯の原因菌であるミュータンス菌に食べられても酸を作りません。キシラン・ヘミセルロースの糖分で酸の発生が抑えられることから、口腔内がむし歯になりにくい環境になります。
キシリトール入りのガムは、噛むことでたくさん唾液が分泌されます。唾液に含まれる、カルシウムやリン酸が歯を強くしてくれます。
キシリトールの安全性は、世界保健機関(WHO)国連食糧農業機関(FAO)も認めています。代謝するときにインスリンに頼らないので、糖尿病の人でも大丈夫です。
むし歯予防を期待する場合、キシリトールは1日5g程度を数回に分けて、食後に摂取するのがいいといわれております。
当医院でも取り扱っております!詳しくはスタッフまでお願いします!
フッ素について
フッ素は、鉄やカルシウムのように自然の中にある微量元素(ミネラル)のことです。緑茶や紅茶、海藻類、魚介類などに多く含まれ、歯や骨を丈夫にする栄養素です。
フッ素の効果は、歯質を強くする/歯垢(プラーク)の生成を抑える/歯の再石灰化を促進などの
むし歯予防効果があります。
フッ素を直接歯に塗ったり、フッ素入りの歯磨き粉やうがい薬として使うことが推奨されています。フッ素は、歯自体を丈夫にできるので、むし歯予防効果を期待できます。
キシリトールやフッ素を使えば、むし歯にも歯周病にもならないわけではありません。あくまでも歯磨きをサポートするものである、ということです。食べものをおいしく食べる秘訣は、歯を丈夫にして歯の健康を守っていきましょう。
2023.06.6